あの人は何タイプ?(話し方・態度編)
自分の期待するようなコミュニケーションが取れないとき、そんな時は相手の話し方や態度を観察してみましょう。
相手のタイプがわかれば、そのタイプに響きやすいコミュニケーションができます。
きっと相手の反応がよくなりますよ。
今回ご紹介するのは「タイプ分け」です。
日本にコーチングを持ち込んだ先駆者的存在の「コーチ・エィ」が定義する、コミュニケーションタイプを4種類で表したものです。 自己表現と感情表現の2つを軸として分けています。(ちなみに私はコーチ・エィ アカデミアでコーチングを習得しました)
詳しくはこちらから。図解があって大変わかりやすいです。
https://coach.co.jp/whatscoaching/20170821.html
下記の4タイプに分けます。
1)プロモーター ( 自己主張 高+感情表現 高)
創造性あふれる活動派。飽きやすいのがたまにきず。
2)コントローラー (自己主張 高+感情表現 低)
自分の意思で動かしたい行動派。頼れるボス?それともワンマン?
3)サポーター (自己主張 低+感情表現 高)
人の役に立つ事が自分の幸せ。協力関係を好むチームの潤滑油。
4)アナライザー(自己主張 低 +感情表現 低 )
情報収集+分析の専門家。一歩づつ堅実に進みます。
気になるあの人がどんなタイプかは、話し方や態度から観察できます。
観察するだけで、特徴が結構みえてくるでしょう?
では、各タイプ別に、伝わるコミュニケーションを考えていきましょう。
対プロモーター
話しを聞くとき:プロモーターは人に影響を与えたいと思っています。そのため明確な反応を好みます。はっきりとした相づちを打つ、よい点をすかさずほめる、「ほかにどんなアイディアがある?」などの間口の広い質問をしましょう。
要望するとき:プロモーターは相手から信頼されていると感じれば動きます。「あなたならきっといいものを作ってくれると思って」「自由にやってみて」などが響きやすいでしょう。その反面、一度に多くのアイディアを持つことで優先順位を見失いがちになったり、継続が難しいのがプロモーターですので、その点のフォローを定期的に行うといいですね。
対コントローラー
話しを聞くとき:コントローラーは、人にコントロールされる事を嫌います。「教えてほしい」「聞かせてほしい」という態度で挑むとよいです。また、褒めるときは「事実」を伝えます。「プレゼン素晴らしかったよ」よりも「君のプレゼンでお客さん興奮してたよ」。「お話し、おもしろいですね~!」よりも「聞き入っちゃって、トイレに行くの忘れてました」。
要望するとき:相手の目をみて単刀直入にはっきりと言いましょう。コントローラーは率直な意見交換ができる人を好みます。また、判断を促すときには、複数の情報を提示してそこから選択してもらうことで、スムーズに話しが進みます。
対サポーター
話しを聞くとき:サポーターと同じように、優しく穏やかなコミュニケーションを心がけましょう。安心した環境だと話がしやすいです。サポーターは他者への承認を得意としますが、承認を一番欲しているのもサポーターです。「いつも見てるよ、頑張ってるよね」「話してくれてありがとう」など、惜しみなく承認と感謝を伝えましょう。
要望するとき:人の期待に応えたいのがサポーターですので、つい「YES」と言ってしまいがちですが、本当にそう思っているのか態度やしぐさといった言葉では出ないところをみてフォローしましょう。「あなたはどう思う?」「気になるところはない?」など優しく聞くことで、サポーターの意見を引き出します。また、合意を大事にするサポーターに仕事の丸投げはNGです。重みに感じますし、判断に時間がかかります。協力体制を作り、合意を重ねて進めましょう。
対アナライザー
話しを聞くとき:アナライザーは正確であることを好みます。そのため質問にはよく考えて答えます。答えを急かしたりせずにゆっくり待ちましょう。また主観性を問う質問や感想より、客観的なものが応えやすいです。例えば、「どれがイケてると思う?」よりも「どれが人目を集めやすいと思う?」など。
要望するとき:なぜそれを実行する必要があるのか、その背景や理由を丁寧に説明します。また他のタイプよりリスクをより考えるのがアナライザーですので、リスクが予想できる場合は、その可能性やその回避方法を伝えるとよいです。次のステップが見えて、納得できて初めてアナライザーは動きます。動き出したらアナライザーの専門性のおかげで成しえている事を具体的に褒めましょう。
いかがでしたでしょうか。
気になるあの人には、どんなコミュニケーションをとったら良い反応が返ってくるでしょう。事前に、声掛けの言葉などを考えて、書き出してみるのもいいですね。必要な時に、スムーズにでてきやすいですからね。
そしてそれは、あなたが関心を持っているということが相手に伝わるということです。信頼関係もぐっと築きやすくなりますよ。是非お試しあれ!