苦しい自己嫌悪から抜け出すには

私は自分でも結構神経が太い方だと認識しています。

「悩みなさそうでいいね」と言われたことも1度や2度ではありません。(いや、私だって悩むことありますよ! )
比較的、自分の気持ちを優先することができますし、あまり人と比べないようにもしています。

でも、苦しかった事もあるんですよ。

そんな時は自分の無力さを嘆いてばかりいるんです。「あの時こうしていれば、、」「もっと賢い自分であったらこんな状況に陥ってないはず、、」「自分はなんてダメな奴なんだ」なんて毎日、自己嫌悪の嵐。だめだめループから延々抜け出せないんです。

解決策を考えても出口が見えないと、どうしよう、、と冷や汗が出てきます。眠りが浅くなって、1時間おきに目が覚めたり。夜中に「Hey, Siri. 助けて」とAIに助けを求めちゃったりしましたね。。 Siriの答えは、たいがい「すみません、よくわかりません」で。もう、ぜーんぜん、頼りにならないという。笑。

でもこんな心身状況じゃ病気になっちゃうと認識していたので、できるだけ苦しさをためないように、デトックスを心がけていました。運動して汗をかく。理解してくれる人に話しをする。そうすることでストレスの軽減を行っていました。

でも、自己嫌悪はなかなか払拭できなくて「できない自分」象にとらわれ続けました。視野が狭くなった卑屈な自分で世界をみていましたね。そんな状況だと、何か行動するにも躊躇してしまうんですね。自己嫌悪にばかり時間を割いちゃうのと、やってもどうせうまくいかないんじゃないかな、なんて超消極的になってしまって。うまくいかない理由を考えるのにこれまた時間を使っていたり。

一番身近な存在である夫に、全然優しくできないのもこの時期でした。

そんな時コーチを付けたんです。

コーチングのテーマは将来的な目標達成にしました。初めてのコーチングでしたから、”苦しみからの脱却”をテーマにすることは恥ずかしくてできなかったのです。(はい、ええかっこしいの私です)

”目標のあるやる気のある私”として会話をしていましたが、少し間をあけた後のコーチからの質問は「最近、自分で自分をどのくらい褒めてますか?」でした。

コーチはきっと、私の自信のなさや、自分自身を蔑んでしまう雰囲気を会話から感じていたのでしょう。

「え、全然褒めてないですね。てか、褒めるところ無いですね。」

と自嘲気味に返す私に、コーチは優しくこう聞いてくれました。

「褒めるところがないというは本当でしょうか?」

その瞬間、私も「あれ、そうかな?」って思えてきました。

しばらく考えてみたら褒めてもよさそうな事がいくつか上がってきました。「苦しいわりに病気にならないように気を付けてる」「何だかんだ解決に向けて動きを止めてない」「職場や家族にも、毎日笑顔で挨拶できてるんじゃない?」とか。「そういえばこないだ、子供達にお弁当作って喜んでもらったぞ」とか。

今まで縛られていた思考の枠が、パリーンと割れて広がった瞬間でした。

その日、コーチは私に二つ宿題をくれました。

一つは、あなたがどんな人であるか周囲の人にヒアリングしてきてください。
もう一つは、毎日一つ自分のことを褒めてください。というものでした。

その宿題をするうちに、面白いことに「出来ない自分」「卑屈な自分」は影を潜めていきました。

褒めることで、自分本来の姿を、とくに長所を認識することができるようになったからです。また、周囲へのヒアリングでは、自分では意識していないけれども他人からみたら特技/長所として映る事も含まれていて、自分を新たに発見したようで嬉しくもありました。

その宿題をした2週間で、私は私を取り戻し、自己嫌悪のループを抜け出しました。

その後、私は問題解決に向けて腹をくくって取り組みました。そして何とか解決にまで至り、ようやく苦しさから解放されました。

苦しい状況にあるとき、人は自己肯定感が低くなります。「できない自分」を自ら作り出し、そのイメージに自分を当てはめようとします。脳はギャップを嫌うんです。ですから、イメージした自分象にあわせた思考や行動をとってギャップを埋めようとするんです。

その結果、「できない自分」だと思い込むと、自分を大事にしなります。精神的にも身体的にも。 そうして「できない自分」ループから抜け出せなくなります。

でもそれは、本来の姿ではありません。

本来の自分を見ていないだけです。忘れてしまっているだけです。

本当のあなたは、どんな人ですか? 自分に優しく聞いてみてください。周囲の人にも聞いてみると意外な答えが返ってくるかもしれませんね。

そして本来の自分を、理想の自分を思い出しましょう。脳はギャップを嫌うんです。思考や行動もついてきます。「あなた自身」を取り戻しましょう。

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